第188章 斬龍顕威

方晴は口では蘇乘羽のことを分別がなく、自ら死に道を選ぶと罵っていたが、それでも思わず観戦に駆け出し、蘇乘羽が何守新の一撃で吹き飛ばされるのを見て、思わず緊張し、心配そうな表情を浮かべた。

「まさか方お嬢様が、彼に惚れるとはね。」

そのとき、林初雪が方晴の側に歩み寄り、冷淡な表情で言った。

「初雪?あなたもここにいたの?」

方晴は林初雪と袁超羣を見て、驚いた様子だった。林初雪は冷笑いを浮かべたが、答えなかった。

袁超羣の師兄である陳憲が一晩帰らず、連絡も取れないため、袁超羣は陳憲がすでに蘇乘羽の手にかかって死んでいるのではないかと心配し、さらに袁家の計画が漏れることを懸念して、わざわざ林初雪を食事に誘い、様子を探っていたのだ。

二人はちょうど隣の個室に座っていて、方晴が銃を撃った時、レストランの客たちが驚き、林初雪もその全過程を目撃していた。