「お前のような輩が、私の門派を尋ねる資格などない。たとえ私が獨立修行者だとしても、お前に何ができるというのだ?」
同じく煉気境第五層であるが、蘇乘羽は武学境界においても、修真の実力においても、陳中漢のような偽修真者よりはるかに強かった。陳憲に魂を奪う術を使った後、蘇乘羽は陳中漢の実力を知ることができた。
そうでなければ、蘇乘羽が単身で船に乗り込んで人を救出する勇気など持てなかっただろう。
「生意気な小僧め、わしがお前を殺せないと思っているのか?」
陳中漢は激怒し、羅盤を取り出した。それは陳憲の羅盤とほぼ同じものだった。
「今日、お前に玄門法器の力を見せてやろう。必ずお前をこの羅盤法器の下で死なせてやる。」
陳中漢は手の羅盤を投げ、口の中で呪文を唱えた。この羅盤から青い光が閃き、風に乗って大きくなり、直接蘇乘羽の頭上に飛んできた。
「定!」
陳中漢が手で法訣を結ぶと、羅盤が回転し、青い光が下に広がって蘇乘羽を包み込んだ。蘇乘羽はすぐに巨大な圧力を感じ、まるで泰山が頭上に乗っているかのようで、体が拘束されたように感じた。
すぐに陳中漢が低く叫び、中山服の袖が破れ、両手には黒い護臂が装着されていた。その護臂も黒い光沢を放ち、まるで機械のように前方に伸び、陳中漢の拳を覆って拳套を形成した。
この護臂は下品法器であり、羅盤は中品法器だった。これらは陳中漢が玄門で長年過ごし、最後の切り札として持っていたものだ。
法器の加護により、陳中漢の拳の力は大幅に増強され、一撃を受ければ、蘇乘羽でさえも重傷を負うだろう。
「死ね!」
陳中漢は羅盤の拘束効果を利用して蘇乘羽を制限し、すぐに最強の一撃を繰り出し、鉄拳を蘇乘羽に向かって打ち込んだ。
「気をつけて!」
林初雪はこのような不思議な戦いを初めて目にした。彼女は蘇乘羽が華展堂と戦うのを見たことがあり、また蘇乘羽が二品宗師の何守新を斬殺するのも見ていた。
しかしそれらはすべて拳脚の技、肉体同士の直接的な攻撃手段だった。
一方、陳中漢のこの二つの法器が見せる手段は、林家の者たちにとっても聞いたことのないものだった。
千鈞一髪の時、蘇乘羽は低く叫び、収納袋から斬龍剣が飛び出し、ウンウンという剣鳴りを発し、剣身から青い光が輝いた。
「破れ!」