第201章 道を伝える

「そういえば、怪我の具合はどう?」方晴が尋ねた。

蘇乘羽は服をめくると、体にはもう傷跡が全く残っていなかった。方晴は目をこすり、驚嘆して言った。「修真者って本当に化け物ね。あんなに重傷だったのに、跡形もなく治ってるなんて。」

昨日、彼女は蘇乘羽が殴られて皮膚が裂け肉が露出するのを目の当たりにしたのに、一晩で全ての傷が完全に回復していた。これは神秘的な修真者だけができることだった。

食事の後、方晴は好奇心いっぱいの顔で言った。「修真について教えてくれない?」

「修真の最初の関門は開悟入道だ。人それぞれ開悟の方法は違う。魚を観察して入道する者もいれば、潮の満ち引きや海を見て入道する者もいる。飛ぶ鳥を見たり、蟻を観察したりして入道することもできる。玄妙なことで、言葉では伝えられず、自分で感じ取るしかない。」