第46章 仙とは何か?

李凡がこの二つの器物を受け取ることを承諾したと聞いて、火靈兒と慕千凝は非常に喜び、ようやく李先輩の心に適うことができたと思った……

しかし、李凡がすぐに紫菱と南風に渡すとは思いもよらなかった。

彼女たちも非常に驚いた。

しかし、考えてみれば納得できた。

李先輩はどのような存在なのか、たかが仙器など、彼に必要があるはずがない。

弟子たちに使わせるためだけだろう……

そう思うと、彼女たちは紫菱と南風を羨ましく思わずにはいられなかった。

彼らも李先輩の恩恵を受けることはできるが、李先輩の側で学ぶことには及ばない。

李先輩の側にいられることこそが、真の無上の仙道なのだ!

「ありがとうございます、先生!」

南風と紫菱は興奮して声を上げた!

彼女たちはそれぞれ筆と琴を受け取った。

仙器を手にした瞬間、彼女たちは恍惚とし、信じられない思いだった。

かつて三絕聖地は蒼離山脈に何人もの人を送り込んだことか?数え切れないほどだが、最終的にはすべて失敗に終わり、情報すら得られなかった。

今や彼女たちは簡単にそれを手に入れた……

先生について行けば、多くのことが本当にこんなにも簡単になる……

「そうそう先輩、外に数人の先輩方がいらっしゃいます。今回の件に関わった方々で、先輩にご挨拶したいとのことですが、お会いになられますでしょうか?」

この時、慕千凝が尋ねた。

李凡はそれを聞いて、すぐに理解した。

火靈兒たちに書と画を与えたことで、書画展でまた注目を集めたようだ。

そのため、より多くの人々が訪れようとしているのだ……

これも、名が知られるようになったということか?

彼も心に喜びを感じ、言った:「来られたのなら、お通ししなさい。」

火靈兒はすぐに一礼し、退出した。

「お三方、李先輩がお会いになると仰いました。」

彼女は外で待っていた三人に告げた。

すぐに、三人の顔に喜びの表情が浮かんだ。

この先輩が会ってくれる!

彼らは興奮して前に進んだ。

小さな中庭に入ると。

「なんと恐ろしい気配……まるで至る所に絶世の恐ろしい存在が満ちているかのよう。自分がまるで蟲けらのようだ……」

霊超至尊は呟きながら、かすかに波打つような道の韻と道則を感じ取った。

「これは……ここには……こんなにも多くの……」