仙器に近い筆が突然爆発し、仙光が一人の男性へと変化した。
男性が空に現れた瞬間、全員が驚愕した。
なぜなら、この男性から姜雪と同じような気配を感じ取ったからだ!
仙人!
全員が息を飲んだ!
「こ...これは三絶仙人?!」
「まさか、三絶仙人があの筆に分身を残していたとは。だからあの筆が仙器に近い品位を持っていたのか!」
「三絶仙人が現れた以上、これは三絕聖地最大の切り札だ。彼がいれば、三絕聖地は滅びることはないだろう。」
人々は次々と口を開いた。
そして三絕聖地の人々は、この時ようやく安堵を感じた!
先ほどまで、敵陣営に一人の仙人と二人の準仙がいたため、彼らは皆重圧に苦しみ、基本的な実力さえ発揮できず、ただ虐殺されるばかりだった。
今や、彼らは通常の状態に戻り、霊力の流れも軽やかになった!
「師祖様!」
「師祖様がついに現れた。師祖様がいれば、誰が我が三絕聖地を滅ぼせようか!?」
「師祖様が永遠に在れば、三絕聖地も永遠に在り続ける!」
三絕聖地の人々は、今や涙を流し、極度の興奮状態にあった!
絶望の中で、三絶仙人の分身の出現は、彼らすべてに希望を与えた。
「はっはっは、我が宗門の師祖様がここにいる。誰が我が宗門を滅ぼせようか?誰が我が宗門を滅ぼす勇気があろうか?!」
下方の大地では、長孫連城も狂ったように大笑いしていた。彼の命は既に限界に達しており、最後の一息で踏ん張っていた。
「三絶仙人!」
靈超と元陽の二人の聖主は、今や非常に厳しい表情を浮かべていた!
古来より、三絶は最も才能溢れる人物であり、その生涯の才能は、多くの成仙を果たした強者たちでさえ及ばないものだった!
今、三絶が現れたのだ。
現場で、ただ姜雪だけが平然とした態度を保っていた。
彼女は三絶を見て、首を振りながら言った。「今日のこの事態は、本体が来ても無駄だ。まして分身ならなおさらではないか?」
これを聞いて、三絶仙人は微笑んだ。彼の気配は清らかで俗世を超越しており、確かに非凡だった。姜雪を見つめる彼の目には、むしろ賞賛の色が浮かんでいた。
「私が仙域に入ってから数千年後に、また成仙を果たす者が現れるとは思わなかった。さすがに寂しくはなくなったな。」
「ただ、なぜ、そこまで手荒な真似をする必要があったのか?」