羅明と洪玄は二人の聖主が到着したのを見て、ほっと胸を撫で下ろした。
「お二人とも、久しぶりですね」
長孫連城は冷ややかに口を開いた。「我が聖地の二人の至尊が南域で殺害された。それゆえ聖戦を起こし、その卑劣な犯人に復讐せねばならぬ。お二人とも、邪魔はされまいな?」
靈超は冷たい表情で言った。「誰がお前の道兄だと?!」
元陽道人はさらに直接的に、重々しく言った。「かつての知己という情けで忠告しておく。至尊たちは全員、修為を捨て、土下座して罪を認めよ。そうすれば、三絕聖地の一縷の望みは残るかもしれんぞ!」
長孫連城はそれを聞くと、目を細め、心が沈んだ。冷笑しながら言った。「そういうことか。我が聖地の二人の至尊を殺した卑劣な輩は、お二人と深い関係があるということか?」
「あるいは、お二人は我が三絕聖地の祖師が遺した仙器を奪おうとしているのか!?」
彼は声高に問いただした!
彼は心の中でよく分かっていた。二大聖地が三絕聖地の聖戦の怒りを引き受けるほどの価値のある者など、誰もいないはずだと。
たとえ彼らが耐えられたとしても、聖地は大きな打撃を受け、場合によっては二度と立ち直れないかもしれないのだ。
だから、この二人が自分を止める理由は、一つしかないはずだった。
それは三絕聖地の仙器を奪おうとしているということだ!
もしかすると、自分たちの聖地の仙器は、すでに彼らの手に渡っているかもしれない!
そう考えると、彼の心には殺意が芽生えていた!
それを聞いた靈超聖主は首を振って言った。「本当に頑迷だな。お前はあの方に対して三度も不敬な言葉を吐いた。我々がお前の聖地を滅ぼすのも仕方あるまい!」
元陽聖主は冷たく言った。「長孫連城よ、仙器を奪おうとするのも、登仙臺での野心も、それはまだいい。だがお前は、あの方を口実にするという、してはならないことをしてしまった!」
「お前は、この世で許されざる罪を犯したのだ!」
二人の表情は氷のように冷たかった!
それを聞いた長孫連城の心臓が跳ねた!
この二大聖主が、あの人物を……先輩と呼ぶとは?!
彼らが先輩と呼ぶような人物とは一体何者なのか?
まさか、南域に何か恐ろしい不死の存在でもいるのか?
しかし、この考えは彼の心の中で一瞬だけ存在した!
誰であろうと、今回の目的を邪魔させるわけにはいかない!