第70章 箸?いいえ、これは仙器だ!

一緒に来い!

陸讓は軽々しく言ったが、皆の耳には、それは何と傲慢に聞こえたことか!

まさに神剣宗全体を見下しているではないか!

皆の表情が複雑になった。

主席台で、曹一劍は怒りが極限に達していた。

「曹爽、行って彼を殺せ!」

我慢できずに怒鳴った!

曹爽はすでに尊者境に到達していた。本来なら最後に曹爽を出そうと思っていたが、今となってはもう待てない!

曹爽は頷き、列から出ようとした。

「待て」

この時、その中年の男が突然口を開き、袖から二本の剣を取り出し、曹爽と夏彤に渡して言った:「お前たち二人で行け!」

寶物を下賜し、しかも二人同時に出陣させる!

これを見て、曹一劍は瞬時に大喜び:「これは...これは準仙器か?!これは素晴らしい!あの小僧は間違いなく死ぬ!」

曹爽と夏彤は剣を受け取り、心中も非常に興奮していた。

主が準仙器を下賜してくださった!

玄天界全体でも準仙器は数個しかないのだ。各聖地でも底力の象徴とされている...今や彼らはその一つを手にして戦えるとは!

「ありがとうございます、主よ!」

二人は礼を述べ、そして、二道の虹の光となって、直接闘技台の上に現れた!

「この役立たず、死にに来たか!」

夏彤が叫び、気息を放った!

大乗八重天!

瞬時に、会場は再び震撼した。

神剣宗にはまだ八重天の大乗期の若き強者がいたとは、恐ろしい!

しかし、人々がまだ反応する間もなく、曹爽の恐ろしい気息が同じように溢れ出し、鐵靈石で敷き詰められた闘技台さえも、瞬時に軽く揺れ始めた!

「なんと、尊者?!」

「こんなことがあり得るのか...曹爽はまだ二十歳そこそこ、三十歳にも満たないうちに尊者に至るとは?古今未曾有の第一人者だ!」

「天は神剣宗を余りにも愛し過ぎているのではないか...?神剣宗はこれで至高の宗門になるのか?無敵だ!」

会場は騒然となり、皆が驚愕した!

若い世代は今や影が薄くなり、これは彼らが永遠に追いつけない高みだと理解した。

年配の者たちも呆然と驚いていた。数百年生きている老怪物さまでさえ、尊者境に突破できていないのだから...

この時、曹爽は会場の注目の的となった。