第28章 一度見ただけで習得した

昨日の敗北は、陳炳耀にとって本当に恥ずべきものだった！

彼は二級武魂の楊小天に負けてしまったのだ。

帰宅後、考えれば考えるほど怒りが込み上げ、悔しさが募っていった。

油断したから楊小天に負けたのだと思い込み、さらに学院では楊小天が玄鐵剣法に精通していたから負けたという噂が広まっていた。

今日は新たに習得した幻影剣法で楊小天を打ち負かし、昨日の恥を雪ぐつもりだ。

幻影剣法は玄鐵剣法よりも予測不能で、威力も強い。

楊小天が自分の幻影剣法を受け止められるはずがない。

「もう一度勝負するか？」楊小天は戦意に燃える陳炳耀を見つめた。

「そうだ、どうした、怖いのか？」陳炳耀は険しい声で言い、手の長剣が唸りを上げた。

教室の他の生徒たちは皆、楊小天を見つめていた。

「望み通りにしよう」楊小天は多くを語らず、教室の中央の演武場へと歩み寄った。

陳炳耀は内心喜び、急いで教室の中央の空き地に向かい、すぐさま剣を抜いた。

この時、曹路と一組の班長である鄭志鵬も教室に入ってきた。

鄭志鵬は見るなり言った。「昨日は炳耀が油断したから負けただけだ。今日は楊小天が勝てるはずがない！」

曹路は頷いた。彼も陳炳耀が再び楊小天に負けるとは思えなかった。

陳炳耀は楊小天を鋭く睨みつけ、突然一歩踏み出して剣を突き出した。

瞬時に、剣影が幾重にも重なった。

どれが実の剣で、どれが虚の剣なのか、見分けがつかなかった。

「幻影剣法、さすがだな」鄭志鵬が口を開いた。

陳炳耀の剣が楊小天の左目を突こうとした瞬間、楊小天は手を上げ、二本の指で陳炳耀の長剣を挟み込んだ。

すべての剣影が消えた。

陳炳耀と鄭志鵬たちは一瞬固まった。

「お前、私の幻影剣法が見えたのか？」陳炳耀は信じられない様子だった。

その時、楊小天は片足を上げ、強く陳炳耀の胸を蹴った。

陳炳耀は胸に激痛を感じ、悲鳴を上げながら、まるでボールのように十数メートル先の石壁に叩きつけられ、壁は「ドン」という音を立てた。

皆は大の字になって壁から滑り落ちる陳炳耀を呆然と見つめていた。

「幻影剣法、さすがだな？」楊小天は冷静に言い、鄭志鵬を一瞥した。

鄭志鵬はそれを聞き、顔を曇らせ、冷たく言った。「楊小天、私と戦う勇気があるか？」

「安心しろ、期末試験で戦おう」楊小天は言った。