溫靜儀がこれほど興奮するのも無理はない。
周辺諸国の王室でさえ、絶品龍虎靈丹を所持していないところもあるのだ。
そして目の前の玉瓶の中身は、すべてが絶品龍虎靈丹だった!
合計十個!
楊小天は興奮して震える溫靜儀を見ながら、平然とした表情を浮かべていた。
この一ヶ月余り、彼が時折練成した絶品龍虎靈丹は、三、四十個にも及んでいた。
本来なら、この三十個以上の絶品龍虎靈丹を全て売るつもりだったが、風雲商会が一度にそれだけの金を用意できないだろうと考え、まずは十個だけ売ることにした。
十個あれば、一ヶ月は十分だろう?
「金は用意できたか?本部の方はどう言っている?」楊小天が尋ねた。
溫靜儀は我に返り、興奮を抑えながら楊小天に答えた。「龍様、本部の方では、直接私たちに売っていただけるなら、絶品龍虎靈丹一個につき十萬金、十個で百萬金というお値段でいかがでしょうか?」
絶品龍虎靈丹の影響力は、丹藥の価値そのものをはるかに超えることを考慮して、今回風雲商会は一個につき十萬金という価格を提示した。
この価格は十分に良いものだった。
「いいだろう」楊小天は頷いた。
すぐさま、溫靜儀は既に用意していた百萬金を楊小天に渡した。
楊小天は一瞥してから、それを収めた。
「龍様、一ヶ月後にこの十個の絶品龍虎靈丹のオークションを開催する予定ですが、ご出席いただけませんでしょうか?」溫靜儀は興奮して尋ねた。
一ヶ月後は、藥師大會の時期だ。
その時、神海國の無数の薬師や強者たちが神剣城に集まる。
風雲商会が藥師大會の期間中に絶品龍虎靈丹のオークションを開催すれば、より大きな効果が期待できる。
「結構だ」楊小天は首を振った。
正直なところ、彼はこのオークションにはあまり興味がなかった。
たかが絶品龍虎靈丹十個だ。天品龍虎靈丹十個ならまだしも。
三年後に天品丹藥を練成できるようになったら、そのときはオークションの様子を見に来るかもしれない。
溫靜儀は龍様がオークションに参加しないと聞いて、大いに落胆した。
もし龍様が参加してくれれば、オークションはさらに盛り上がったはずだ。
今や周辺諸国の無数の錬薬師や強者たちが、龍様に一度会いたいと望んでいるのだ。