第96章 周皇聖体（下）

「何を言ったの？」蘇雍皇は李七夜の言葉を聞いて、彼を見つめながら不思議そうに尋ねた。

李七夜は口を閉じ、首を振って言った。「何でもない。」先ほど思わず口に出してしまったのは、彼女が祖母の蘇さんによく似ているということだった。それは彼女の目が蘇さんに似ているだけでなく、その献身的な精神も蘇さんによく似ていたからだ。

十三歳の少女が、天涯蘇家の出身でありながら、洗顏古派の宗主となるのは、どれほど大変なことか。今日の洗顏古派は没落しているが、天涯蘇家は今の洗顏古派よりもどれほど優れているかわからないほどだ！

かつて、洗顏古派が勢いを誇り、九天十地を君臨していた時代、その栄光も、その輝きも、その権勢も、蘇家とは無関係だった。彼らはただの片隅に住む隠遁の名門に過ぎなかった。

しかし、今日洗顏古派が没落した今、天涯蘇家の継承者である彼女は、洗顏古派を復興させる責任を担って立ち上がった。十三歳の少女は、当時、洗顏古派の長老たちから好意的に見られていなかったが、それでも彼女は立ち上がることを選んだ。

それはただ、洗顏古派が彼女の先祖である明仁仙帝の手によって建てられたからに他ならない！

李七夜は心の中でそっとため息をついた。過去の記憶は重すぎる。この件について、彼は多くを語りたくなかった。

「古長老たちに伝えて、明日にも位を譲ることができます」蘇雍皇は率直に、心からの素直さで、洗顏古派の宗主の座に執着することなく言った。

後ろに立っていた屠不語は、ただ軽くため息をつき、何も言わなかった。

李七夜は笑いながら首を振って言った。「それは違う。あなたは明仁仙帝の後継者だ。この位置に座るのに、あなた以上に相応しい人はいない。それに、あなたが明仁仙帝の後継者である以上、洗顏古派を復興させるのは、正確に言えば、私の責任ではなく、あなたの責任だ。そうだろう？だから、あなたは依然として洗顏古派の宗主で、私は依然として洗顏古派の弟子だ。古長老たちについては、いずれ彼らはあなたを信頼するようになると信じている。」

蘇雍皇は李七夜をしばらく見つめ、最後には何も言わずに立ち上がって去った。疑いなく、彼女は留まることに同意したのだ。

「龍昇天の日に、蘇家ではまだ大祭を行っているのか？」蘇雍皇が去るとき、李七夜は思わず尋ねた。