第142章 ピーターの招待

林亦は鄭長河の後ろについて、国語科の職員室ではなく、校長室へと向かった。

「入りなさい」

校長室の外に立っていた鄭長河は、手を後ろに組んで振り返り、林亦を一瞥してそう言った。

彼の林亦を見る目は複雑で、以前のような軽蔑の色は全くなく、昨日の林亦に殴られた件をすっかり忘れてしまったかのようだった。

林亦がドアを開けて入ると、校長室の中には三人の人がいた。

劉伯濤校長がソファに座り、目の前の祁社長にお茶を注いでいた。傍らに座っているピーターは落ち着かない様子で、林亦がドアを開けて入ってくると、すぐに立ち上がり、隣の祁社長や劉伯濤のことは気にもせず、直接林亦に向かって片言の中国語で言った。「こんにちは、お会いできて光栄です、サッカーの天才君。私はピーターです」

林亦は目の前の金髪碧眼の外国人を見て、淡々と手を差し出して握手をした。「林亦です」

「昨日の試合を見ましたよ！あなたは本当に天才です。サッカーのために生まれてきたようなものです。今、私は誠意を持って華夏サッカーチームへの加入を提案したいと思います。そして約束します。半年間のチーム練習を経た後、私が直接クリスビルチームにあなたを連れて行き、クリスビルにあなたを推薦し、必ずチームに入れるようにします！」ピーターは目を輝かせながら、中国語で話した。アクセントは奇妙だったが、一字一字丁寧に発音しようと努めていた。

彼は林亦を見る目が熱く、まるで一つの原石を見るかのようだった。

「私の人格にかけて保証します、林亦！あなたは華夏民族のサッカー王となり、世界中の試合場で数々の国際的なスター選手と互角に戦える資格を持つことになるでしょう！」

「あなたの未来は、サッカー王国全体のものです。あなたはサッカー王国における間違いなき帝王なのです！トレーニングを積めば、必ずクリスビルの魂となる存在になれます！」ピーターの金色の瞳は熱狂に満ちていた。まるで将来の林亦がグラウンドを支配する光景を想像しているかのようだった。「考えてみてください！その時、スタジアムの数万人のファンがあなたの名前を叫んで立ち上がり、世界中の数億人のファンがあなたの足元にひれ伏すのです！彼らはあなたを誇りに思うでしょう！」

ピーターは話せば話すほど興奮し、唾を飛ばしながら、やせ気味の顔を輝かせ、林亦を見る目は光を放っているようだった。