400 自分の運命を祈れ

「あはははは、あなたって意地悪ね!でも、大好き!」

「白泽霜乃を打ち負かして、ついでに『貪狼作戦』の宣伝もできた。これは炎上商法とは言えないけど、映画の話題性を高めることができた。この手の打ち方は見事!」

「脱帽です。道乃漫が映画の話題作りをしているって正直に言っているのに、私はそれを楽しく見ていて、全然嫌な気持ちにならないのは、どうしてだろう?」

「私もそう!」

「今のところ、道乃漫だけがこんなことができるわね。」

「高木武一が道乃漫を『貪狼作戦』に起用したのは大当たりだったわ。俳優を雇うと同時に一流のPRマンも付いてくるなんて。正直、道乃漫の今の手腕を見ると、彼女にPRを依頼したら、料金は安くないでしょうね。」

「そう言えば、高木監督は本当に得したわね!道乃漫のこの一連の動きだけでも、『貪狼作戦』の大きな宣伝になったし、しかも無料!普通なら道乃漫に依頼したら、宣伝費用がかかるのに。」