406 少女は恥ずかしがっていた

道乃漫は息苦しくなり、唇を開いて荒い息を吐いたが、彼はその隙に侵入し、彼女の口内を隅々まで攻め立てた。

道乃漫は次第に力が抜け、両手はだらりと彼の肩に掛かっていた。

幸い神崎卓礼が彼女を支えていて、唇を離した時には、神崎卓礼の息遣いも荒くなっていた。

その美しい薄い唇は今や少し腫れ、彼女のリップクリームのフルーツの香りを纏い、とても柔らかそうに見えた。

道乃漫は自分が何に取り憑かれたのか分からなかったが、不思議と彼に近づき、彼の唇を一度舐めた。じっくりと味わうと、口内には彼のミントの香りと彼女のリップクリームのフルーツの香りが混ざっていた。

神崎卓礼の目が急に深く沈み、その中で静かな炎が揺れていた。

自制心を保ち、自制心を保ち、夏川清未も家にいるのだから、人の娘を夜に手込めにするわけにはいかない。