梁川先生は計算して、半年担当するほうが一年担当するよりはましだと思った。
しかも今は大学一年生の後期で、学生たちは知るべきことはすでに知っているし、比較的扱いやすい。
「いいですよ」梁川先生はうなずき、高橋先生がどうしたのかは聞かなかった。
柳澤校長はようやく笑って言った。「道乃漫、君の休暇は承認した。もうすぐ授業だから、先に戻りなさい」
道乃漫は立ち上がってお礼を言った。「はい、ありがとうございます、校長」
「どういたしまして、どういたしまして。今後何かあったらいつでも私に相談してください」柳澤校長は何か足りないと思い、そうだ、連絡先だ!
柳澤校長は急いで机の名刺入れから一枚の名刺を取り出した。「前回渡し忘れていました。これを持っておいてください、私の携帯番号です。万が一私が学校にいない時に何かあれば、直接電話をください」