第365章 ようやく進歩が見られる

「父さん、最近『戦国志』にも興味があるんだけど、一緒に聞いてもいい?」

以前の白洲隆は勉強が一番嫌いで、大野宏がこのような口実で白洲成木と二人きりになり、白洲成木の前で好感度を上げようとするたびに、白洲隆は嫌で嫌でたまらず、必ず遠くに逃げていた。

だから、白洲隆がこう言い出した時、大野宏と大野青木の顔色が青ざめ、特に大きな反応を示した。

白洲瞳は白洲隆のこんな好奇心旺盛な様子に少し慣れていなかったが、それでも良心的に言った。「それはいいわね。二人で勉強して、何か分からないことがあったら一緒に聞けばいいじゃない。兄さんが家にいなくても、兄弟で話し合えるでしょう。私が思うに、あなたたち兄弟はとっくにこうすべきだったのよ」

これはとてもいいことだ。問題があれば一緒に話し合い、一緒に勉強し、共に成長できる。