「手塚お兄さん、お水をどうぞ」
「ありがとう」手に取ったお白湯はぬるめで、熱すぎも冷たすぎもせず、手塚勇がすぐに飲めるちょうどいい温度だった。
橋本奈奈の細やかな心遣いを感じ、手塚勇は血が上って頭まで上がるのを感じ、まるでお酒でも飲むかのように、一気に飲み干した。「奈奈、君に話したいことがあるんだ」
奈奈が自分にこんなに優しいということは、きっと自分のことを好いてくれているんだろう?!
「うーん...わかってます」橋本奈奈は少し躊躇して「手塚お兄さん、何を言いたいんですか?」
「奈奈、僕は君のことが好きだ」
「え?」橋本奈奈は口を開けたまま、首を振った。「手塚お兄さん、すみません。最近勉強が忙しくて、耳の調子が悪くて、よく聞こえませんでした」
「奈奈、僕は君が好きだ。僕の彼女になってくれないか。高校を卒業して、大学に入学したら、僕たち...結婚しよう!」手塚勇は勇気を振り絞って、一気に全てを言い切った。