145 自分の甥を害する?豚犬にも劣る奴(2)

賀川礼はライターを置くと、仲裁に入ろうとはせず、ゆっくりと言った。「孔田叔父ちゃん、誤解されているんじゃないですか?叔父が孔田お嬢さんと関係を持つなんてありえません」

「なぜありえないことがある。この目で見たんだ。私の娘が奴のベッドに横たわっていたんだぞ!」

「身に着けていた服は…」

孔田祥吾はその光景を思い出し、目眩を覚えた!

確かに少しは服を着ていたが、

着ていない方がましだったかもしれない。

「祥吾さん、説明させてください」岸許豊令は頭が混乱していた。なぜ孔田美渺の父親がこんなタイミングで現れたのか?考えてみれば、これも賀川礼の仕業に違いない。

彼はいつからこの計画を練っていたのだろうか?

「お前は本当に恥知らずだ。お前の年齢なら彼女の父親になれるぞ」

「だから思ったんだ。最近なぜ彼女がお前の家に通っているのかと。晗奈も家にいないのに。まさか、お前のような年寄りの、このスケベ野郎が…お前は本当に恥知らずだ!」