第396章:一夜の激変(6)

「私は正式に辞表を提出します。GKの最高経営責任者という地位は、私には向いていないと思います」

「何をするつもりだ?」

「何もしません。私は成人です。自分の考えがあります。もし父上が私の意思で行動させてくれないのなら、辞めた方がいいと思います」

「お前は何を捨てようとしているのか分かっているのか?」西尾裕二は怒りに満ちた表情を浮かべた。

「分かっています。GKはもともと父上と祖父が築き上げた基盤です。私はただ運が良くて、この家に生まれただけです。これは私自身のものではないので、独占しようとは思ったことはありません。私は青木岑と一緒にここを離れ、見知らぬ場所で新しい人生を始めることができます。まだ若いですし、挑戦していないことがたくさんあります。もしこの機会を与えていただけるなら、感謝いたします」