第398章:1夕の急変(8)

「えーと……なんでそんなこと聞くの?」

「どうしてだと思う?」西尾聡雄は意味深な目で彼女を見つめた。

彼女には西尾聡雄の視線がなんだかエッチに感じられた……

「まだ数日かかるわよ」

「そうか……じゃあ、この数日間は何も考えないようにするよ」

「他に何を考えてたの?」青木岑は面白そうに彼を見た。

「よく赤信号無視とか聞くけど、僕はそんな人間じゃないよ。法律を守る良い市民だから……」西尾聡雄は真面目に答えた。

赤信号無視?こんな下ネタを考えつくなんて、青木岑は笑うしかなかった……

夕食時、二人は信太郎ラーメンに行った。空き時間を利用して、マンションの清掃業者を呼んでおいた。

青木岑は信太郎ラーメンで桑原勝に会うとは思わなかった。あの身分の人がこんな小さな店で食事するとは思えなかったから。