「どうして来たの?」中島美玖は少し驚いた様子で言った。
「私が知るわけないでしょう?あなたが教えたんじゃないの?」青木岑は昨日関口遥がこのことを聞いてきたことを薄々覚えていた。今日来たということは、きっと善意ではないはず。本当に結婚式を邪魔しに来たのかしら?
「私がそんなにつまらないことを...」
中島美玖がそう言い終わる前に、関口遥と桑原勝がこちらに向かって歩いてくるのが見えた...
「今日はとても綺麗だね」関口遥は笑顔で言った。
「ありがとう」中島美玖は礼儀正しく返答した。
みんないつもの面白おかしい雰囲気とは全然違っていた...
桑原勝の心は青木岑のことだけを考えていた...
彼は中島美玖の婚約パーティーなんか参加したくなかったし、渡辺健治とも親しくなかった。
でも関口遥がどうしても来たがった...