第218章:私のブライズメイドになって(8)

「後悔なんてない」西尾聡雄はたった四文字で言い切った。

一瞬、青木岑は涙が溢れそうになった……

西尾聡雄の言葉はとても力強く、そして執着的で……

たとえ青木岑に全ての幸せを賭けて、最後に負けたとしても、後悔はないと。

青木岑は眠くてたまらないはずなのに、西尾聡雄のその言葉に感動して……

彼女は黒糖湯を置いて、立ち上がって両手で西尾聡雄の首に抱きついた。

強く抱きしめて、離したくなかった……

「お前、いい子だな……まずは熱いうちに黒糖湯を飲んで」

「いや、もう少し抱かせて」青木岑はわがままを言った。

結局数分間抱き合って、青木岑はようやく名残惜しそうに手を離した。

そして西尾聡雄の見守る中、静かに愛情たっぷりの黒糖湯を飲み干した。

二人はベッドに横たわり、青木岑は西尾聡雄の腕を枕にして……