第236章:青木岑のライバルが来た(6)

ついに青木岑は笑いを抑えきれず、「ハハハ……怖がることもあるんだね。いつもそのツンデレな態度で、怖がることなんてないと思ってたよ」と言った。

「本当なの?」全裸で走り回ることについて、西尾聡雄は想像もできなかった。

「もちろん嘘よ。あなたは私の夫なんだから……他人に体を見せるわけにはいかないでしょう。でも、真剣に言わせてもらうわ……これからはお酒を控えめにして……酔って制御を失うのは私だけじゃないから」

「わかった、妻の言うことは必ず守るよ」西尾聡雄は微笑んで、二日酔いの薬を飲んだ。

その後、二人は一緒に朝食を食べに階下へ降りた……

「旦那様、奥様……先ほど会社から衣装と、スタイリストが届きました。メイクルームでお待ちです」

「わかった」青木岑は頷いた。

食事を終えると、着替えとメイクが始まった。今日の午前9時から……会社のレッドカーペットが始まるからだ。