第330章:油瓶を連れて旅行へ(10)

「私の親友、青木岑よ」中島美玖が紹介した。

「GKの奥様?」関口昭は突然思い出した。

「青木岑、彼女は関口遥の実の妹、関口昭よ」中島美玖が自ら紹介した。

「こんにちは」青木岑は軽く頷いた。

「わぁ...あなた本当に雰囲気があるわね」関口昭は見識が広く、話し上手だった。

挨拶を交わした後、関口昭は階下へ降りた。

食事は2時間以上続き、ようやく皆が解散した。

矢野川は月下倶楽部にも行こうと提案したが、青木岑は立ち上がって言った。「皆さんは行ってください。私はもう帰ります。最近体調があまり良くなくて、いつも疲れを感じるので、先に帰らせてもらいます」

「そうね、早く帰って休んだ方がいいわ」中島美玖は青木岑の肩を軽く叩いた。

「階下まで送るよ」

桑原勝は青木岑に会えるチャンスを見逃さず、他の人の視線も気にせず言い切った。