第346章:男らしく生きる(6)

「私の大切な弟だ」青木岑は少し詰まった声で言った。

「そうですか、それは本当に不幸なことですね。彼をできるだけ早く入院させてください。それから、彼の家族に連絡して献血してもらい、彼の血液型と一致するかどうか確認した方がいいでしょう」

「はい、すぐに手配します」

佐々木部長が去った後、5分経って、坂口晴人が検査室から出てきた。

青木岑はすぐに検査報告書を丸めて、自分のポケットに入れた。

「青木姉、あの医師は何て言ってたの?」

「あ...何でもないよ、消化不良だって。たぶん食事が不規則だからだと思うよ」

「本当?嘘ついてない?」

「そんなわけないでしょ?」青木岑は無理に笑った。

「もしかして...がんじゃないよね?」坂口晴人が突然言った。

「何を言い出すの?」青木岑は少し怒った様子だった。

「ハハハ、冗談だよ。なんでそんなに緊張してるの?」坂口晴人は笑った。

「冗談を言わないで...そんな縁起の悪いことを言わないで」青木岑は厳しい目で彼を見た。

「あ...わかったよ、怒らないで」

坂口晴人はぼんやりとした表情で笑っていた...

青木岑と知り合ってから、彼の笑顔は以前より増えた。ファンたちも彼が今は明るくなったと言っている。

「じゃあ、薬とか必要ないの?」坂口晴人は尋ねた。

「今のところ必要ないわ。先に帰りなさい。私は後で英子姉と相談して、あなたのスケジュールをどう調整するか考えるから」

「OK、ちょうどまだ食事してないし、行こうよ、私がおごるから」

「行かないわ、まだ終わらせなきゃいけない仕事があるの」

「わかった、じゃあ今度ご馳走するよ」

「うん」

その後、坂口晴人はマスクと野球帽をかぶって、南区療養院を後にした。

青木岑は心配そうに英子に電話をかけた。電話で真実を知った英子は顔を覆って泣き崩れた。

「奥様、これからどうしましょう?」

「会社に休暇を取らせて、入院するよう説得するわ。それから****を見つけてから彼に真実を伝えましょう」

「はい、はい、どうか彼を救ってください。彼は本当に可哀想な子です」英子姉はすでに涙が止まらなかった。

「もちろんよ、彼は私の実の弟と同じなんだから」

電話を切った後、青木岑の気持ちはさらに重くなった...

パンダ血液型?なぜパンダ血液型なの?まるで命取りだわ...