町には石造りアーチ橋があり、その橋を渡ると市場があって、24時間営業のコンビニが数軒まだ開いていた。
お腹が空いた一行は、大量のお菓子を買い込み、町のボス水野楓の先導で、石造りアーチ橋の上に座って冬の冷たい風に当たりながら、勝利後の静けさを楽しんでいた。
水野日幸は辛い菓子の袋を開けて、藤田清明に渡した。
藤田清明は嫌そうな顔で一瞥し、高慢な態度で断った。「食べない」
水野日幸は水野楓を見て、目配せをした。
水野楓はすぐに藤田清明の腕を掴み、背後に捻じ上げた。
水野日幸はこの機会を利用して、辛い菓子を彼の口に押し込み、得意げに笑って言った。「食べたくなくても食べてもらうわ。これは私たちの勝利を祝う戦利品よ」
藤田清明は反射的に吐き出そうとした。
水野日幸は彼を指差して警告した。「吐き出したら川に投げ込んでワニの餌にするわよ!」