第458章 神秘の指導者

「投資家付きで参加するのは別に自慢じゃないけど、私は日本舞踊団を代表して黄金ホールで踊ったことがあるし、数々の金賞も獲得してきたわ。あなたにはそんな実績があるの?」水野日幸は事実に基づいて反論した。

もし彼女が本当にデビューしようと思えば、彼らの出る幕なんてないはず。彼女は指導者であって練習生ではないことを、むしろ喜ぶべきだった。

「賞を取ったからって偉いの?」木村鷺は彼女の前で弱みを見せるわけにはいかず、その実力を認めることもできず、冷ややかに笑って言った。「ここにいる人たちは、誰だって賞くらい取ってるわよ!」

自分だってダンスは上手いし、様々な賞も獲得してきた。日本舞踊団だからって、びびるわけないわ。

もし本当にそんなに凄い人なら、なぜバックに頼って、スポンサーの力を借りて練習生として参加し、私たちと同じようにデビューを競う必要があるのかしら?