広々とした会議室。
青木太一が出て行くと、雰囲気が少し和らいだ。
高橋透は議長席に座り、鈴木知得留を惜しみなく褒め、「先ほど青木さんが明確におっしゃったように、経済区の開発は海上レジャー施設を中心に計画・実施し、企業にも参加してもらいます」と述べた。
「はい」と三人の企画部門マネージャーが頷いた。
「今、ふと思いついたのですが、以前は新入社員を評価するための別の課題を出そうと考えていましたが、今はその必要がないと思います。経済区の開発計画は新入社員からのアイデアですから、この開発案を10人の新入社員に任せ、最終的な個人成績で採点します。同時に、10人の新入社員の各部門での平均点が、各部門の年末評価に直接影響します。当然、部門も関与する必要があります。はっきり言えば、部門の他のスタッフは10人の新入社員のために働くことになります」