翌日。
冬木心VS木村文俊のデザインコンテストの日。
午前8時。
会場には東京のすべてのメディア記者が集まり、さらに国際メディアも現場に到着していた。記者以外にも、会場には100人の観客が設けられ、そのうち一般観客が50人、残りの50人はファッション雑誌の編集長、著名なデザイナー、ファッションインフルエンサーなどで、会場は人で溢れ、非常に賑わっていた。
大会は全過程がライブ配信され、北村系のプラットフォームでのみ全国配信されるが、北村系の視聴者層は日本国の4分の3を占め、視聴者数は膨大だった。
午前9時。
アリス審査団が着席。
会場から熱烈な拍手が沸き起こった。
業界関係者は皆知っていた。アリス審査団を動かすことは容易なことではない。アリス審査団は日本国にたった一度しか来たことがなく、それも世界中の大物が集まる世界規模のデザインコンテストだった。今回、あまり知名度の高くない二人のデザイナーのために日本国に来たことは、アリス審査団では前例のないことで、大きな話題を呼んでいた。