番外030 正直になってくれない?斎藤咲子(三更)

「こんな趣味があるなんて、どうして私に教えてくれなかったの?」リナは眉を上げた。

斎藤咲子は数秒間呆然としていた。

彼女は少し笑って、「実はあまり上手くないんです。当時彼を囲ったのも他の理由があって、彼がイケメンだとか使い勝手がいいとは思っていなかったんです。今はもう飽きてしまいました。」

「テクニックが良くないのはあなたの導き方が足りないからよ。数日間私に任せてみて、違う男に変えてあげるわ。」

斎藤咲子は微笑んだが、答えなかった。

「どうしたの、まだ惜しいの?」リナは目の前のグラスを取り、一口飲んだ。

「そういうわけではありません。ただ、他人のために決断するのはあまり好きではないので。」

「つまり、彼に聞いてみるということね。」リナは率直に言った。

「聞いた方がいいと思います。」

「じゃあ今夜帰ったら私のために聞いてみて。」リナは笑いながら、「あの日彼があまりにも痩せていなかったら、その夜は私のものになっていたかもしれないわ。」

斎藤咲子は微笑みを浮かべたまま、「わかりました。」

リナもそれ以上は何も言わなかった。

二人は夕食を済ませた後、リナは早く帰りたくなかったので、二人はバーに行った。

大きなプロジェクトがリナのところで止まっていたため、この数ヶ月間、リナが日本に戻ってきてから、彼女は基本的に時々リナを食事に誘っていた。それは国際契約を締結するためであり、リナも彼女と契約することに反対ではなかったが、いくつかのプロジェクトの詳細についてはまだ協議中で、本社側もまだ審査中だった。実際、リナは彼女と協力することに非常に積極的で、時々戻って斎藤咲子と本社との交渉を手伝っていた。今ではそちらはほぼ決まり、契約書を少し修正すれば署名できるという話だった。

まさに今が重要な時期だった。

問題がなければ、契約は成立する。

斎藤咲子はリナとバーで歌い、お酒を飲み、何人かのホストを呼んで付き合わせた。

リナはしばらく遊んだ後、面白くなくなったと感じ、「咲子、いつも同じ人たちばかりで、飽きない?」と言った。

「フロアマネージャーに新しい人を探してもらいます。」

「遊べるものは全部遊んだわ、もう面白いものなんてないわ。」リナは少し退屈そうだった。

「場所を変えてみる?」

「場所を変えても面白くないわ。」リナは断った。