私は震える指で次のページをめくった。その間、心臓が胸の中で激しく鼓動を打っていた。美しい手書きの文字が、繊細で完璧に近い形で私の目に飛び込んでくる。柔らかく細い筆跡が、真っ白な背景の上を、まるで想像上のソナタのリズムに合わせて優雅に舞うバレリーナのように自由に流れていた。
文字は完璧な様式で書かれていたが、私の記憶の中の何かを呼び起こすことはなかった。それらはまるで別の繊細な手—私のものではない—がページに刻印したかのように、あまりにも見慣れないものだった。その瞬間、私はこれが自分のものではないと確信し、革表紙に刻まれた名前に関係なく、これは別の女性のものだと—私に残された人生をかけても—賭けられるほどだった。
私は自分が息を止めていたことにも気づかずにいた息を吐き出した。目が滑るように真っ白で滑らかなページへと移動する間も、心臓は胸の中で激しく打ち続けていた。まるでパンドラの禁断の箱を開けたかのように、突然、人間が犯し得るあらゆる罪が私の心の中で反響し、私は椅子に凍りついたまま、衝撃の波に顔をゆがめた。
ルーカスが私を憎んでいたのは間違いない!私は泣き崩れ、一筋の涙が頬を伝った。
残酷な真実が私を責め始めたが、私は止まらなかった。止まれなかったのだ。私は既に、炎に引き寄せられる蛾のように、この日記に引き寄せられていた。今止めれば、胸の痛みは10倍も悪化するだけだった。
そして痛ましい言葉がページから溢れ出し、鋭い刃物のように私の心を刺し、血管を引き裂き、内臓を切り刻んでいった。震える指から日記が落ちなかったことが不思議なほどだった。
私は何年も信頼してくれた親友の夫を奪い、罪のない男性の財産を盗んで自殺に追い込み、複数の小切手を偽造して一般のサラリーマンに終身刑の罪を着せ、結婚式の当日に別の男のベッドで目覚めた罪のない女性の評判を致命的に傷つけ、そして貴族の子供を密かに誘拐して死亡を偽装した。それは全て、他人に苦痛と苦しみを与えることが私に想像を超える満足をもたらしたからだった。
真実は自由に流れ出し、私を溺れさせ、ついには胸が締め付けられて呼吸もできなくなった。