第137章 彼は君のことが好きなのよ

すぐに、染野早紀から立て続けにメッセージが届いた。

【私が聞いているのに、逆に私に聞き返すの?】

【自分のことも分からないの?】

【あなた、洞窟に住んでいるの?】

園田円香は額に手を当てた。洞窟に住んでいるわけじゃない、ただ眠っていただけなのに、また何かに巻き込まれたようだ。

今年は運が悪いのかもしれない。いろいろなトラブルばかり。

園田円香は当てっこゲームをする気分ではなく、返信した:【直接教えて。】

染野早紀は三文字だけ返してきた:【微博見て!】

園田円香は指を動かし、微博を開いた。探す必要もなく、トレンド1位は彼女の名前だった……

しかも今回は、江口侑樹の名前も一緒に!

胸がドキッとした。

自分のことはどうでもいいが、自分のせいで江口侑樹に迷惑をかけたら、良いことにはならないだろう。

園田円香は急いでトレンドをタップした。

トップコメントは芸能ニュースアカウントの投稿で、江口侑樹と園田円香は結婚したばかりなのに、すでに不仲になったという内容だった!

添付された写真は空港での二人の様子で、江口侑樹が冷たく前を歩き、彼女が後ろをついて行き、全く会話もなく、気まずい雰囲気が漂っていた。

つい先日、派手に結婚を公表し、江口侑樹があの甘い宣言をしたばかりで、ネットユーザーたちの間でミームになっていたのに、そんなに経たないうちにこんな写真が撮られ、当然ネットユーザーたちの興味は爆発的に高まり、話題は更に広がっていった。

すでにネットユーザーたちは微博で投票を始め、二人がいつ離婚するかを予想していた。数万人が参加し、99パーセントが3ヶ月以内の離婚に投票していた。

園田円香はそれを見て、怒るべきか笑うべきか分からなかった。

彼女と江口侑樹は、やはり国民投票で選ばれた「復縁が最も期待できないカップル」の第一位で、二位に大差をつけていた。

チンという音と共に、染野早紀からまたWeChatのメッセージが届いた。

園田円香はWeChatの画面に切り替えた。

染野早紀:【あなたとあの男、一体どうなってるの?彼、あなたたちの結婚を公に認めたんじゃなかった?今度は冷暴力?何のつもり?】