122:蒼井紫苑は完全に呆然とした!_3

「はい」

蒼井紫苑はすぐに目を閉じた。

蒼井陽翔はポケットからネックレスケースを取り出した。

中からネックレスを取り出し、蒼井紫苑の首に掛けた。

銀色のネックレスで、ペンダントは二つのアルファベット。

S.H。

「はい、目を開けていいよ」と蒼井陽翔が言った。

それを聞いて、蒼井紫苑は目を開け、鎖骨のあたりのネックレスに触れ、すぐに姿見の前に走り、首のネックレスを丁寧に眺めた。「わぁ!これはミス蒼井の限定ネックレス!」

ミス蒼井は蒼井紫苑が最も憧れる人物だった。

このネックレスは、ミス蒼井の歴史的記録を記念して、彼女本人とのコラボレーションでデザインされたものだった。

世界限定10本。

蒼井紫苑はずっと前から一本欲しがっていた。

でも手に入れることができなかった。

まさか蒼井陽翔が買えるとは思わなかった。