125：渣男を懲らしめる！_4

先日、夏目光彦はカラオケで一人の女性に一目惚れし、追いかけ始めた。

しかし、その女性は夏目光彦の好意を一蹴した。

貧しい出身にもかかわらず、夏目光彦が贈ったマンションや車を一顧だにしなかった。

夏目光彦はこのような女性に出会ったことがなく、征服欲に駆られ、半年もの間その女性を追い続けた。

その間、女性は夏目光彦から逃れるため、何度も仕事を変えた。

しかし夏目光彦は執拗に追い続けた。

やむを得ず、女性は故郷を離れ、千里も離れた河内市へと逃げた。

この行動は夏目光彦の怒りを完全に買うことになった。

そこで夏目光彦は強引に事を運ぼうとしたが、その女性は気骨のある人で、夏目光彦に汚されないよう32階から飛び降りた。

即死だった！

夏目光彦は恐れをなして家に逃げ帰った。

夏目家は金と権力があったため、一人息子を刑務所に入れるわけにはいかず、手を回して事件を揉み消した。

早坂家は納得がいかなかったが、訴える術もなかった。

結局、昔から貧しい者は金持ちには勝てないのだ。

やむを得ず、耐え忍ぶしかなかった。

しかし今。

事件から半月も経っているのに、なぜ夏目光彦は逮捕されたのか！

秘書が続けて言った：「被害者側が突然プロの弁護士チームを雇い、警察が正式に捜査を開始したそうです。聞くところによると……」

「何だって？」夏目岳陽は即座に尋ねた。

秘書は答えた：「少爺は無期懲役になる可能性が高いそうです。」

夏目光彦の行為は極めて悪質で、強姦未遂と故意殺人の容疑がかけられており、無期懲役でも最も軽い結果だった。結局のところ、相手側の弁護士チームは夏目光彦に命をもって償わせることを目的としていたのだ。

「なんだと！」夏目岳陽の顔色が一気に青ざめた。

言い終わると、夏目岳陽は続けて言った：「すぐに榊原局長に連絡を取れ！何が起きているのか確認したい！」

夏目岳陽と榊原局長は深い付き合いがあり、当時榊原局長は夏目光彦を守ることを約束していた。

今になって手のひらを返すなんて！

秘書はすぐに榊原局長に連絡を取った。

電話はすぐに繋がった。

電話が繋がるや否や、榊原局長は言った：「夏目さん、夏目さん！私を酷い目に遭わせましたね！今や私も土の仏様同然、自分の身も守れないありさまです！お坊ちゃんのことは、もう運を天に任せるしかありませんよ！」