蒼井華和はすごすぎる!
何でも知っているんだ。
店主は蒼井華和がこんな玄人だとは知らなかった。
まして、十六、七歳の少女が翡翠について詳しいなんて、思いもよらなかった。
これは......
これは天の助けだろう?
その言葉を聞いて、傍にいた中年の男性は拍手喝采したい気持ちだった。
さっきまでずっと心配していたのだ。
この少女たちが騙されるんじゃないかと。
今となっては、その心配は全く無用だったようだ。この少女は若いけれど、その話し方や見識は並の人には及ばないものだった。
本当にすごい。
蒼井華和に見破られたものの、店主は相変わらず落ち着き払って、笑いながら言った:「お嬢さん、見間違えですよ。これは本物の天然翡翠です。」
そう言って、店主は結城詩瑶の方を見た。「美人さん、包んでおきましょうか。」