138:真っ向から打撃、華和は高嶺の花_3

蒼井華和はすごすぎる!

何でも知っているんだ。

店主は蒼井華和がこんな玄人だとは知らなかった。

まして、十六、七歳の少女が翡翠について詳しいなんて、思いもよらなかった。

これは......

これは天の助けだろう?

その言葉を聞いて、傍にいた中年の男性は拍手喝采したい気持ちだった。

さっきまでずっと心配していたのだ。

この少女たちが騙されるんじゃないかと。

今となっては、その心配は全く無用だったようだ。この少女は若いけれど、その話し方や見識は並の人には及ばないものだった。

本当にすごい。

蒼井華和に見破られたものの、店主は相変わらず落ち着き払って、笑いながら言った:「お嬢さん、見間違えですよ。これは本物の天然翡翠です。」

そう言って、店主は結城詩瑶の方を見た。「美人さん、包んでおきましょうか。」