「今は辞めないで。このままだと、私たちのグループは遅かれ早かれ、みんなの抵抗で倒産するわ。その時に解雇されれば、3ヶ月分の給料が補償されるからお得じゃない!」
オフィスの中で議論が飛び交っていた。
グループの幹部たちも蒼井琥翔が狂ったと感じていた。
正常な人間ならこんなことはしない。
蒼井遥真は即座に理想フライトグループの公式アカウントを転送した。
画家・蒼井遥真V:「私は妹を信じています。私たちに少し時間をください@理想フライトグループV[全文を表示]」
【ふん、炎上を収めるための時間が欲しいってこと?】
【資本家は吐き気がする!】
【みんな、私は蒼井遥真の絵を全部燃やしたわ。残りはあなたたちに任せる!】
【今どき資本家はまだあんな嫌な顔してるのね。】
【以前は蒼井遥真が好きだった。彼の描く絵には意境があって、至善至美だと思っていたけど、今は吐き気がする!】