「誰が兄さんに殴られたの?」篠崎澪は尋ねた。
「妹の養父よ!」蒼井遥真が近づいてきて、「母さん、見てください」
篠崎澪は携帯を受け取り、やっと青あざだらけの蒼井龍の姿を目にした。
普段は優しい篠崎澪でさえ、このような蒼井龍を見て、とても気分がすっきりした。むしろ蒼井琥翔の殴り方が足りないと思い、もっと殴るべきだと感じた。
蒼井大婆様も覗き込んで見て、涙を拭いながら言った。「琥翔はよくやってくれた!あの子ったら、華和の味方をするのに私を呼ばなかったなんて!」
彼女にはまだ長年使っていないAKがある。
あんな鬼畜どもを一発で始末してやれるのに!
そのとき、蒼井琥翔が外から入ってきて、「呼んでも、おばあちゃんは自制できないでしょう?」
蒼井大婆様は言った。「私はもうこんな年だし、構わないわ!」