探偵の料金は高額だった。
前金が三万円。
成功報酬として十万円。
前金を支払った後、西園寺雅乃はサブカードの明細を調べてみた。
調べなければ分からなかったことだ。
調べた後、西園寺雅乃は怒りで体が震えた。
一万円から十万円の小額取引が数え切れないほどあった。
その中には大きな額の振り込みもあった。
調べてみて初めて分かった。
六年前、真壁駿介は愛人に100万円のBMWを買った。
五年前、真壁駿介は6000万円で愛人に豪邸を買った。
最近では、300万円の大きな支出があった。
これは花山市で買った家だ。
西園寺雅乃はすぐに花の山の家について調べさせた。
すぐに返事が来た。
花の山の家には四人家族が住んでいた。
両親と息子、息子の嫁だ。
老夫婦には帝都に住んでいる娘がいた。
調査員は電話で言った。「家主の話では、この家は娘さんが買ったそうです。その娘さんはかなり有能で、帝都で金持ちと付き合っているとか。」