166:各名門校に引っ張りだこの華和

「真壁美々先生?」

「蒼井華和?」

その言葉を聞いて、葉山雄大は眉をひそめた。

これらの記者は何なんだ?

仕事能力が低すぎるじゃないか!

トップの名前さえ間違えるなんて。

葉山雄大は続けて言った。「あなたたちは間違えています。今年のトップは蒼井真緒です。それに私は葉山です。」

葉山雄大は少しも恥ずかしさを感じなかった。

なぜなら、蒼井華和は彼の目には何もできないヤンキーにしか見えなかったからだ。

そんな人が、どうしてトップになれるはずがない?

きっと記者が間違えたに違いない!

結局、彼女は真壁美々と親友で、以前横浜で教えていたから、記者が間違えたんだろう。

「蒼井真緒って誰?」

その言葉を聞いて、記者も一瞬戸惑い、同僚と顔を見合わせ、名前を間違えたのではないかと疑い、同僚が資料を慎重に確認した。「間違いありません!蒼井華和です!」