蒼井陽翔の話によると。
もし蒼井紫苑が九時きっかりに彼の家の下で待っていて、二人で一緒に歩き、蒼井紫苑が彼にカバンを取りに行かせたとすれば、道中の十分を除いて、九時十分から見るのがちょうど良いはずだが、念のため、蒼井華和は動画を九時五分に調整した。
すぐに、蒼井華和はまたあのシルエットを見た。
どうやら。
彼女の推測はほぼ当たっているようだ。
結局、時間が全て合致している。
二つの動画を保存した後、蒼井華和は電気を消して寝た。
彼女は蒼井陽翔のことで一日中忙しかった。
今は既に午前一時過ぎ。
疲れて眠い。
翌朝五時半、蒼井華和は体内時計通りに目覚め、まず下階の庭に行ってモチ子と一緒に一時間ジョギングをし、その後階上で身支度を整え、朝食の準備をした。
ちょうど朝食を食べようとしたとき、蒼井華和は玲姉からの電話を受けた。