222:蒼井紫苑も予想外だった!_5

蒼井陽翔の話によると。

もし蒼井紫苑が九時きっかりに彼の家の下で待っていて、二人で一緒に歩き、蒼井紫苑が彼にカバンを取りに行かせたとすれば、道中の十分を除いて、九時十分から見るのがちょうど良いはずだが、念のため、蒼井華和は動画を九時五分に調整した。

すぐに、蒼井華和はまたあのシルエットを見た。

どうやら。

彼女の推測はほぼ当たっているようだ。

結局、時間が全て合致している。

二つの動画を保存した後、蒼井華和は電気を消して寝た。

彼女は蒼井陽翔のことで一日中忙しかった。

今は既に午前一時過ぎ。

疲れて眠い。

翌朝五時半、蒼井華和は体内時計通りに目覚め、まず下階の庭に行ってモチ子と一緒に一時間ジョギングをし、その後階上で身支度を整え、朝食の準備をした。

ちょうど朝食を食べようとしたとき、蒼井華和は玲姉からの電話を受けた。