この言葉が発せられると、会場は雷鳴のような拍手に包まれた。
耳をつんざくような音だった。
善悪には報いがある!
蒼井大婆様は興奮のあまり、杖まで投げ捨ててしまった。
よかった!
ついにこの日を迎えることができた。
篠崎澪の目が少し赤くなった。
蒼井紫苑は自分が育て上げた子だ。もっと良い未来があったはずなのに、残念なことに、その才能は正しい道に活かされなかった。
彼女は自分で自分を破滅させたのだ。
「静粛に」裁判官が再び口を開くと、法廷は静まり返った。「判決を聞き入れなさい。これより閉廷とし、被告人榊原芳乃を法廷から退廷させる!」
蒼井紫苑は刑事に左右から拘束されながら法廷から連れ出された。
彼女は体から力が抜け切っており、完全に二人の刑事に支えられていた。
彼女は深く悲しんでいた。