226:死刑判決!_3

藤村弁護士は頷き、二番目の証人に目を向けた。「周防燕子さん、8月18日の夜8時40分頃、あなたが見たことを詳しく話してください。」

周防燕子は立ち上がり、「8月18日、私は榊原満山と喧嘩をして、その後彼を追い出しました。夜8時頃になって、どうしても気になって、このまま榊原満山に追い出されるわけにはいかないと思い、タクシーで帝苑マンションに向かいました。その日は黄田マンションが停電していて、エレベーターが使えなかったので、階段を上るしかありませんでした。途中で突然足音が聞こえ、奇妙な格好をした人を見かけました。当時は泥棒かと思い、その人の写真を撮って、こっそり隠れました。」

これを聞いて、藤村弁護士はすぐに一枚の写真を提示した。

「これは、あなたがその時撮った写真ですか?」

周防燕子は写真を見上げ、頷いた。「はい、そうです。」