229:葉山雄大、顔色が真っ青に(二更)

私有地なのに、蒼井華和はどうやって入ってきたの?

まさか塀を乗り越えて侵入したんじゃないでしょうね?

葉山雄大はそのように蒼井華和を見つめ、目には疑いの色が満ちていた。

彼女が蒼井華和を初めて見た時から、彼女は蒼井華和が非常に嫌いだった。

とても嫌い。

これは女性としての直感だった。

蒼井華和は美しすぎる、その美しさは人に危機感を抱かせるほどだ。

蒼井真緒のことがあるから、葉山雄大はますます彼女が嫌いになった!

その後。

葉山雄大はずっと蒼井真緒が河内市のトップになれると思っていた。

しかし予想外にも、蒼井真緒はたった500点しか取れず、少し良い二流大学にしか行けなかった。

さらに葉山雄大が予想していなかったのは、蒼井華和が全国模試で首席になったことだった。

もし蒼井華和が突然現れなかったら、蒼井真緒は家が没落することもなく、大学入試で失敗することもなく、あの小娘が大学入試のトップになることもなかっただろう。