234:あれが蒼井華和だ!_4

デイジーが推薦入学だと知ったとき、非常に驚き、まるで携帯を取り出して一緒に写真を撮り、そしてデイジーにサインをもらおうとするかのようだった。

デイジーは、これこそが一般受験生が彼女に会った時の正常な反応だと思った。

結局、彼女は万人に一人の推薦入学生なのだから。

一般受験生が彼女を見たら、崇拝の姿勢を示すべきだ。

蒼井華和のようにあんなに平然としているべきではない。

彼女が部屋に入ってから、自分が推薦入学だと言うまで、蒼井華和は少しも驚いた様子を見せなかった。

まるで聞こえなかったかのようだった。

「すごいね」という一言さえ言わなかった。

デイジーはほとんど、自分が蒼井華和と同じ一般受験生だと思いそうになった。

今年は一万人の受験生のうち、推薦入学生はわずか六人だけだ。