デイジーはメイラを見つめ、目には信じられないという表情が浮かんでいた。
推薦入学生として、彼女は蒼井華和を全く眼中に入れていなかった。
さらに大和国には屈辱的な歴史があり、かつて「東洋の病人」と呼ばれていた。
だから、デイジーは蒼井華和に対して何の好感も持っていなかった。
大和国人が帝州大学の招待状を手に入れたとしても、試験に合格することなど不可能だろう。
しかし今。
蒼井華和が豚肉を手に入れたなんて!
これはデイジーにとって非常に意外なことだった。
自分の目で見なければ。
誰が信じるだろうか?
メイラはデイジーを上から下まで見回し、続けた。「何しに来たの?」
デイジーはようやく本題を思い出し、春奈樱子から渡された和の国の王室の証を取り出した。「これ、あなたも知っているでしょう?」