237:彼女は試験史上前例のない伝説!(二更)

デイジーはメイラを見つめ、目には信じられないという表情が浮かんでいた。

推薦入学生として、彼女は蒼井華和を全く眼中に入れていなかった。

さらに大和国には屈辱的な歴史があり、かつて「東洋の病人」と呼ばれていた。

だから、デイジーは蒼井華和に対して何の好感も持っていなかった。

大和国人が帝州大学の招待状を手に入れたとしても、試験に合格することなど不可能だろう。

しかし今。

蒼井華和が豚肉を手に入れたなんて!

これはデイジーにとって非常に意外なことだった。

自分の目で見なければ。

誰が信じるだろうか?

メイラはデイジーを上から下まで見回し、続けた。「何しに来たの?」

デイジーはようやく本題を思い出し、春奈樱子から渡された和の国の王室の証を取り出した。「これ、あなたも知っているでしょう?」