243:国際疲労組織を震撼させる、二人の満点!_6

白川さんは横目で蒼井華和を見た。

香りの源を確認した。

蒼井華和は自分にミルクティーを注ぎ、横目で白川さんを見て、「おじさま、ここのミルクティーを試してみませんか?」

周防紫月の友人だったので、みんな紫月に倣って白川さんを「おじさま」と呼んでいた。

「いいよ」白川さんは頷いた。

蒼井華和はさっと白川さんにもミルクティーを注いだ。

「ありがとう」白川さんは手を伸ばしてカップを受け取った。

しかし、カップを受け取る際、指先が不意に蒼井華和の手の甲に触れた。

ほんの一瞬だけ。

しかし雷に打たれたような感覚だった。

しびれるような感覚。

心臓もその瞬間に早鐘を打った。

白川さんはすぐにミルクティーを両手で持ち、一口飲んで、目に宿った動揺を隠した。

一口のミルクティーが腹に落ち、奇妙な感覚はいくらか和らいだ。