婦人科検査を終えた夏川清美は、子宮の回復状態を確認するため、超音波検査室へ向かった。
予想よりは良好だったが、他の部分はそれほど楽観的ではなかった。
短期間での過度な体重増加により、急性胃拡張を引き起こしていた。手術が必要なほど深刻ではないものの、長期的な調整が必要な厄介な状態だった。
さらに、過食による頻脈や慢性消化性潰瘍も発症していた。
血糖値の上昇は肥満によるもので、その他の小さな健康問題も少なくなかった。
以前から時々感じていためまいや上腹部の鈍痛から、夏川清美は元の身体の状態が良くないことを予想していたが、実際に健康診断の結果を手にして、この傷だらけの身体を見ると、元の持ち主に対して深い同情の念が湧いてきた。
18歳の少女が一体どのように成長し、10ヶ月の妊娠期間をどうやって耐え抜き、子供を産み落とすまで頑張れたのか、想像もつかなかった。