第472章 美人の前では、天下など何になろう?

夏川お爺さんの到来で、結城陽祐の計画は狂ってしまった。

二人はお爺さんと一緒に食事をすることにした。

夏川清美は韓さんのお母さんに電話をかけ、心配しないように伝え、明日お爺さんを送り届けると約束した。

夏川清美の提案に、夏川お爺さんは少し不満そうに鼻を鳴らしたものの、結局受け入れた。

結城陽祐は頭を抱えていた。このお爺さんは清美を取られまいとしているように思えて仕方がなかった。

案の定、食事が終わると、夏川清美はずっとお爺さんの相手をしており、木村久美までもが付き合い役になってしまった。

家の中がこんなに賑やかで、小さな子供は大喜び。9時近くになってようやく眠くなり、頭を垂れ始めたところを雲さんに部屋まで連れて行かれた。

リビングには夏川清美とお爺さんだけが残った。