第470章 お爺ちゃん、彼を怒らないで

夏川清美は叫んだ後、上下階からの視線を感じ、先ほど興奮しすぎたことに気づいた。

少し恥ずかしそうに咳払いをすると、結城陽祐がすでに「健二、夏川お爺さんを警備室から案内してくれ」と言っていた。

「夏川お爺さん?」健二は困惑した。夏川お爺さんがなぜ警備室にいるのか分からなかったが、次の瞬間、先ほどの警備室からの報告内容を思い出した。気性が荒く頑固で、彼らを散々叱りつけたという。その時恥ずかしくなった。あの人が夏川お爺さんでなければ誰だというのか。「すぐに迎えに行きます」

「私が行きます」夏川清美は考えた末、お爺さんの性格では健二では対応できないかもしれないと思った。

「一緒に行こう」結城陽祐は自分のぽっちゃりくんがあの意地悪なお爺さんにいじめられ続けるのを望まなかった。