第512章 彼の腕の中に倒れ込んで起き上がりたくない

表彰式が終わり、宗像武山は喜んで、誰かの提案に乗って、今日参加した学生全員を食事に誘い、皆の優れた成績を祝うことにした。

今回の医科大学の成績は確かに目立っていた。夏川清美のグループが優勝を獲得し、5年生のクラスが3位を取り、残りの2グループも5位と8位に入賞した。

3位は3グループいたが、これだけ多くの大学の中でこのような成績を収めたことは、医科大学の実力を証明していた。

入賞できなかった学生たちも、校長の言葉に喜んでいた。

夏川清美は帰ろうと思ったが、みんなに引き止められ、時計を見ると5時過ぎで、皆の楽しみを邪魔したくないと思い、うなずいた。

「加藤先生も一緒に来てください!」皆が相談している時、ある学生が加藤迅を見つけ、興奮して叫んだ。

宗像校長はそれを聞いて、加藤迅を見つめ、「加藤先生、あなたは行かないわけにはいきませんよ。私一人でこんなに多くの学生を連れて食事に行くのは、どう見えますか!」

「宗像校長がそうおっしゃるなら、お言葉に従わせていただきます」加藤迅は校長の言葉の矛盾を無視して、微笑みながら答えた。

他の教師や学生たちはそれを聞いて、皆盛り上がった。

老校長はそれを見て、不満そうに「私が行くときはこんなに喜んでくれないのに!」

「ハハハ、嬉しいです、嬉しいです!」皆は建前で答えた。

20人以上の大勢で出発した。

夏川清美は車に乗ってから、結城陽祐にメッセージを送り、こちらの状況を説明した。

男はすぐに返信した。「後で迎えに行くよ」

夏川清美は口角を上げて、「はい」と返した。

結城陽祐への返信を終えると、夏川清美は前に健二に招待された某グループが今日特に賑やかなことに気付いた。何気なくメッセージを開くと、皆が二少のモーメンツについて熱く議論していることがわかった。

夏川清美は不思議に思いながらグループを退出し、結城陽祐のアイコンをタップすると、彼が新しく投稿したモーメンツが目に入った。それは彼らのグループが表彰台に上がり、彼女がトロフィーを持っている場面だった。

写真は明らかに彼がスクリーンショットを撮ったもので、今回はついにキャプションが付いていた。それは強い独占欲を示す「僕のぽっちゃりくん」という言葉だった。