第675章 結城財閥争奪、二少登場

結城直樹の行動は結城和也の予想よりも素早かった。

翌日、結城財閥は臨時株主総会を開催し、会社の以前からの少数株主に加えて、会社の重要な幹部も出席した。

結城慶、結城峰、そして結城和也も会場に来ていた。

今日は結城直樹が会議を主催することになっていた。

結城直樹はここ数年、結城財閥で目覚ましい業績を上げていた。以前は長年海外にいたが、個人の能力は皆から高く評価されており、3ヶ月前に帰国後すぐに幹部に就任し、その後結城慶の仕事を引き継ぎ、結城財閥を前回の信用危機から救い出し、会社での評価がさらに高まった。

現在、結城直樹がこの株主総会を招集した目的は非常に明確で、それは陽祐さんの会長職を解任し、父親の結城慶が後任となることだった。

ここ数年、陽祐さんは気ままな会長を務め、会社に来ても遊び半分のような態度で、多くの幹部の不満を買っていた。今、結城直樹の提案が出されると、会場はほぼ満場一致で可決された。